クリクラの感想
私は平成25年5月に3週間、垂水中央病院で実習を行った。病棟、内科外来、救急外来、検査、手術、読影と様々なことを学んだ。どの先生も気軽に教えて下さり、大変勉強となった。実習先に垂水中央病院を選んだ理由は2つあった。①大学病院では経験できないcommon disease(肺炎など)を実際の臨床で経験すること。②研修をスムーズに始められる様に少しでも手技を経験しておくこと、であった。①②ともに目標は達成できたと思う。とくに②では、救急外来でルートや血液ガスを採取したことで、技術の大切さを身も持って感じることができた。「できるだろう」という考えではなく、責任感を持って採血等の練習行っていきたい。また実習では多くの症例を目にすることにより、臨床推論等の力を多少なりとも身につけることができたが、その半面で自分の知識量の少なさを痛感する毎日であった。こちらも「いつかできるだろう」という気持ちを捨て、これからしっかりと勉強して着実に知識を身につけていきたい。
また病院実習以外にも先生方とお話する機会が多くあり、美味しい食事やお酒を楽しみながら医療の大変さや素晴らしさについてのそれぞれの意見を聞くことで、とてもすばらしい時間も過ごさせて頂いた。他にも院長先生が鹿屋バラ園や色々なお食事処に連れて行って下さったりと、大隅を堪能させて頂いた。
最後になりましたが、垂水中央病院の先生方をはじめ関係者の皆様に大変お世話になりました。本当に有難うございました。特に○○院長には、聖路加国際病院の研修医の先生の実習期間を合わせて下さったりと、多くのご配慮をして頂き大変感謝しております。
垂水中央病院での経験を活かして来年からしっかりと活躍したいと思います。
<要望・提案>
時間外の救急を経験したかった。毎日だと先生方が呼ぶのをはばかられると思いますので、特定の日は救急に呼んでもらえるようにすれば良いと思います。
実習を終えて
今回の3週間の実習で一番学ぶことができたことは検査室でのエコー検査のやり方です。心エコー、腹部エコー、頸部エコーの様子を間近で見学しながら、空いた時間で患者さんにエコーを当てることができました。最初の頃は画像の読み方も満足にできない状況でしたが、3週間たつ頃には画像を読むことができるようになり、自分である程度画像の描出を行うことができるようになりました。検査技師の皆さんからもとても親切にして頂き、画像の説明やプローブの当て方について教えて頂きました。
病院内では初診外来見学、胃カメラ・大腸カメラの見学、血ガス採血、気切チューブの交換を経験し、新規入院患者の問診をさせて頂き、尿路感染症疑い患者の尿をグラム染色する様子を見学しました。先生方から様々なことを教えて頂き、救急外来での救急車対応と、鹿屋医療センターへの搬送にも同乗させて頂き、救急で運ばれた患者がどのような検査を受けて処置されていくのかという一連の流れを見ることができ、この時の先生方の対応を見て、時間との勝負である救急の重要性を再確認しました。
在宅医療についても触れる機会があり、自宅で療養している方々がどのように日々を過ごしているのかということの一端を知ることが出来ました。認知症を患っている方の家庭を訪問したときは、ご家族が交代で身の回りのお世話をされており、とても良好な環境を保っていると感じましたし、別の家庭を訪問した時には在宅での介護の大変さを垣間見ることがありました。今後の日本の医療を考えていく上で重要な役割を果たしていく在宅医療・家庭医療について経験することができたのは垂水中央病院ならではの良さだと感じました。
また、聖路加国際病院の先生と一緒に実習させて頂くことができたこともとても刺激になりました。先生の仕事ぶりを実際に目にしたり、飲み会で他の先生方からのお話を聞きたりすることで、真摯に仕事をこなしていく姿は医師のお手本としてとても参考になりました。飲み会での聖路加国際病院の話もとても楽しく、僕の中での聖路加のイメージが大きく変わりました。
3か月間のクリニカルクラークシップの一環として垂水中央病院で3週間実習させて頂き、大学病院だけでは経験できなかった多くのことを知ることが出来ました。飲み会等もたくさん開いていただきとても楽しい3週間となりました。この経験を今後の自分の進路で活かしていけるように頑張っていきます。ありがとうございました。
垂水中央病院での実習を終えて
私は3週間、垂水中央病院で実習を行った。日々の実習で主に行ったことは、エコー実習・胃カメラ見学・初診の問診取り・受け持ちの入院患者さんの診察、カルテ書き・画像診断・救急外来などで、循環器、呼吸器など、科をまたいで内科を総合的に学習することができた。
実習期間の中で特に心に残っていることとして、まず救急車での鹿屋医療センターへの搬送がある。救急車には、患者さん、救急隊員、医師、患者さんのご家族、そして私が乗り込み、鹿屋まで約40分かけ救急搬送を行った。搬送中、患者さんの容体が急変することがあり、乗り込んだ医師一人の判断で処置が行われていくのを目の当たりにした。限られた検査結果から処置を行わなければならない状況に直面し、知識や技術はもちろん、その場での判断力と決断力が、医師に求められることを痛感した。このことは私自身今後の研修生活や医師としての過ごし方に、大きく影響することであったと考える。
また、在宅医療に同行させていただく機会もあった。患者さん本人の健康管理の面ではもちろんだが、在宅医療は、患者さんを24時間看護しているご家族にとって非常に大切なものであることを実感した。在宅医療は家族の支えがあってこそのもの、このことを強く感じる経験となった。では、家族が近くにいない高齢者の医療はどうしていけばよいのか、垂水だけでなく、これは都会の高齢者にも当てはまる問題で、高齢化がますます進む中で、私たちが考えていかなければならない問題について課題も残るものとなった。
その他にも私たちの実習中には、聖路加国際病院から研修医の先生がいらしており、救急外来や普段の病棟で、自分たちだけでは到達できなかったであろう深いところまでレクチャーしていただき、非常に勉強になった。2年後には私もこんな風になっていたい、と思えるような優秀な先生のもとで実習することができ、毎日毎日が刺激的で、実りの多い3週間となった。
お忙しい中、懇切丁寧にご指導くださった先生方、スタッフのみなさん、本当にありがとうございました。大隅半島の観光に連れて行ってくださったり、飲み会を開いてくださったりと、楽しくて刺激的な環境の中でこの3週間を過ごせましたことは、医師としての人生の大きな糧となると思います。今後は、垂水中央病院で学んだことを生かし、どこへ行っても、患者さんとご家族にしっかり寄り添った医療が行える医師になっていきたいと思います。3週間、本当にお世話になりました。ありがとうございました。