1)クリクラ実習感想文
私は垂水中央病院で約1か月間、実習させて頂きました。垂水中央病院では院長をはじめ、先生方や事務の方、医療専門職の方々が病院全体で、研修医や学生を受け入れる体制が整っており、充実した1か月を送ることができました。特に院長先生は学生の実習に積極的に関わって頂き、肝属郡医師会立病院での循環器外来や宿利原巡回診療所での診察などでは直接、ご指導して頂き、地域医療の現状や循環器疾患などの理解を深めることができました。また、約1か月という短い期間ではありましたが、実習期間が4月だったということもあり、1泊2日の新人研修会や歓迎会に参加させて頂くなど、医師以外の医療専門職の方々と接する機会も多く、チーム医療を目指すうえで必要な『多職種との連携』についても、考えさせられる実習となりました。 実際の実習では内科回診の参加、内科外来・訪問診療の見学、臨床検査室での超音波実習を中心にスケジュールを組んで頂き、幅広く学ぶことができました。特に初診患者の内科外来では、浮腫や失神などといった様々な主訴で受診される患者さんに対して、どのように問診し、どういった検査を施行し、どういった治療を選択するかについて、考えながら学ぶことができました。また、実際に患者さんの心音・呼吸音の聴診をするなどし、聴診以外の所見も含めて、疾患特有の所見について多くを学ぶことができ、実臨床で正常と異常の区別をつけるための良いトレーニングとなりました。総じて、地域の中核病院として機能している病院の雰囲気を肌で感じることができ、将来、地域医療に貢献したいと考えている私にとっては、医師として働く際のイメージが湧き、自分に何が必要かを学ぶことができました。今回の実習では患者さんも含めて、垂水中央病院の多くの方々に大変お世話になりました。本当にありがとうございました。
2)感想文
4月の1か月間のクリクラでの垂水中央病院での実習は、非常に有意義でした。午前中はエコー実習で、午後からは主に国家試験の勉強で、病棟で機会があれば医療手技をさせていただきました。 午前中のエコー実習は、頚部エコー、心臓エコー、腹部エコー、下肢エコーを見学することができ、また自分でプローブを当てることができ、エコーの画像の理解を深めることができました。最近の電子アプリでは、レントゲン画像やCT・MRI画像を学ぶシステムはありますが、エコー画像は動きがあるためにアプリ化されているものが少なく、エコー実習はエコーを学ぶための絶好の機会になりました。1か月間午前中はエコーをしていたので、エコーにおいてはマスターできたと思います。午後からは、基本的に国家試験の勉強をすることができ、分からない問題に関しては先生方が教えてくださいました。機会があれば、手技もさせていただきました。採血、チューブの交換、患者の問診・診察などさせていただきました。 また、垂水中央病院のイベントに積極的に参加させていただきました。新人研修会では、社会人として必要な知識を学び、研修医・新人の医療スタッフの方々と親交を深めることができました。院長先生に大隅半島の観光に連れていってくださり、大隅半島の魅力を実感することができました。垂水の大規模な防災訓練では、垂水が地域一体となって災害の危険性を知り、防災の方法を学ぶことができました。 この1か月間のクリクラ実習、お世話になった先生方、医療スタッフの方々、誠にありがとうございました。今回の経験を糧に、国家試験の勉学に励みます。
3)垂水中央病院 5月クリクラ実習感想
垂水中央病院で1か月間地域医療に関する実習をさせていただきありがとうございました。今回のクリクラ実習先を選ぶ際に、将来鹿児島県内で医師として仕事をするということを考え、高齢化率の高い地域での医療の体制や必要とされている医師のスキルを知ろうと思いこの病院を選びました。実際に研修中に訪問診療を見学させていただいたり、過疎地域での巡回診療も実習させていただいたり、垂水市主催の防災訓練への参加、地域包括ケアシステムを担っている各施設の施設長が集まる勉強会(参木会)への参加もさせて頂きました。その中で医師という職種は病院組織の一員であると同時に地域を回す歯車として不可欠な役割を担っていること、過疎地域では人口の減少に加えて大学が派遣できる医師数の不足も問題となっており、過疎地域の医療体制は今まさに縮小されているという現状を間近で感じ取ることが出来ました。巡回診療の際には、自分は薩摩半島側にしか親戚がおらず、大隅の鹿児島弁が聞き取れなくて戸惑ってしまうこともあり、鹿児島人として少し落ち込んでしまったこともありました。 院内の実習では主に内科外来見学、救急見学、エコー(検査室)実習、病棟実習をさせていただき、この病院の患者の高齢化率の高さに驚き、また、市内の市中病院(前回のクリクラ実習先)で見た入院患者さんよりも体力や気力があるということに驚かされました。垂水中央病院では循環器内科医が中心となって内科を診ているもかかわらず循環器疾患以外の疾患で入院している方も多く、地域の数少ない病院の一つとして運営されているという現状と、その中で医師が幅広い疾患をカバーしておかなくてはならない現状から総合診療専門医(ただし都市型ではない)の必要性を感じることもありました。 また、実習の2週間目からは聖路加国際病院の研修医の先生2人が垂水中央病院に地域実習としていらっしゃり、救急搬送時の鑑別の挙げ方や抗菌薬の考え方、患者さんへの対応の心構えまで研修医として学んでおくべき大切なポイントを指導していただきました。こうした研修医の先生方の姿を見て、自分の研修先候補の教育体制が整っていることの重要さに注目する良いきっかけになりました。 院長先生をはじめたくさんの先生方がことあるごとに飲み会に連れて行って下さり、 美味しいお酒と垂水鹿屋地域の地魚や養殖カンパチ、お肉などを頂き、大変お世話になりました。また過疎地域実習の際には神川大滝公園や荒平天神、あじさい園といった大隅半島の名所に立ち寄って頂き、大隅の自然と文化を満喫させていただきました。 最後になってしまいましたが、指導をしてくださった先生方、研修医の先生方、検査室のスタッフの方々、廊下ですれ違うといつもにこやかに挨拶をしてくださった病院スタッフのみなさん、この4週間本当にありがとうございました。
4)実習感想
私は5月11日から6月5日までの4週間、垂水中央病院で実習させていただきました。スケジュールとしては、午前中にエコーや心電図、外来見学、訪問診療に参加し、午後は救急車が来たときは救急対応を、それ以外の時間は国試の勉強をしたり、研修医の先生と病棟の患者さんの診察や処置などをさせていただきました。優しく指導熱心な先生方のもと、自分の学びたいことをどんどん経験させてもらえる環境はとても有り難かったです。 この4週間、勉強になったことはたくさんありますが、垂水中央病院での実習だったからこそ学べたことが2つあります。 まず1つは、エコーの習得です。ここでは健康な方から、肝硬変・胆石症・心不全・DVTなど様々な疾患を抱えた方まで、午前だけでも20人程の患者さんのエコー検査をしています。検査技師さんが検査しているところを見学し、その後、指導していただきながら実際に患者さんにエコーを当てる、ということを毎日何度も繰り返すことで、初めはエコーの持ち方すらよくわかっていませんでしたが、見たい臓器をきれいに描出し、隈無く観察できるようになりました。また、異常所見のある画像だけでなく正常所見のものも数多く見たことで、正常と異常の違いに気づく力が身に付いたと思います。 2つ目は、地域医療として垂水中央病院に来られた、聖路加国際病院の研修医の先生方との出会いです。1質問したら10、いや100教えてくださるような、知識豊富で熱意溢れる○○先生、穏やかだけど頭の回転が速くプレゼンがとても上手な○○先生。聖路加国際病院という、非常に忙しく教育体制の整った病院で研修されている優秀な先生方との交流で、たくさんの知識を得られて勉強になっただけでなく、物事に取り組む姿勢や考え方など、医師として大切な芯となる部分を学ぶことができ、大変刺激になりました。垂水中央病院でのクリクラを考えている方は、聖路加国際病院の先生が来られる5月以降の実習を選択されることをおすすめします。 最後になりましたが、より良い実習となるようスケジュールを組んでくださり、レクチャーや観光にまで連れて行ってくださった院長先生を始め、明るい笑顔で接してくださった医療スタッフの方々、実習中のサポートをしてくださいました濱本さん、本当にお世話になりました。ここで関わることのできた皆様のおかげで、充実した4週間となりました。ありがとうございました。
5)感想
6月3日から7月3日まで垂水中央病院で研修させていただきました。
実習内容についての感想
・院長先生とレクチャー
研修期間を通して院長先生には大変お世話になりました。災害医療についてのレクチャーをしていただきましたが、垂水という土砂崩れが多く桜島が近い土地で災害への対策をどのように考えているかを垣間見ることができました。心電図についてもレクチャーや実際に患者さんの心電図を読むことで正常の心電図と異常の心電図の雰囲気をつかんだような気がします。また、垂水の名所や美味しい料理をたくさん教えてくださいました。先生の出身は福岡で私と同じだったもので、卒業後の進路についてもアドバイスをいただきました。実りある実習を全面的に院長先生が支えてくださいました。
・エコー実習
今回の実習で自分で掲げた目標は心電図とエコーへの苦手意識を克服し、さらには同級生よりも得意になることでした。垂水中央病院での研修を希望したのはエコーを学べることを先輩から聞いていたためです。聞いた通りに毎日エコーを見学し触れる機会があり、ほとんどの午前中は検査室で過ごす日々でした。大学での実習では学生にとってエコーは自分で触れることはあまりない遠い存在であり、なんとなく苦手意識を持っていました。初めて検査室に入った日は見学の仕方がわかりませんでしたが、臨床検査技師の方々も患者さんもとても協力的で気兼ねなく研修させていただけました。技師さんが心臓、腹部、頸部と様々なエコーを流れるように当てる中で見学し、患者さんに少し時間をいただいて実際に当ててみる、という繰り返しはエコーに慣れるのに最適な環境だったと思います。研修医になればエコーは患者さんの状態を低侵襲で知ることができる強力なツールになります。今回の実習は来年の初期研修の礎となると思います。
・外来見学
○○先生の外来を見学させていただきました。検査結果は患者さんにとって解釈が難しいものですが、それぞれの年齢や既往歴を鑑みて重要と考えられる検査値についてわかりやすく説明をなさっていました。これから他の医師の外来を見学するということは少ないと思うので貴重な経験となりました。
・回診
週に一度3・4階病棟の患者さんを回る回診があり、○○先生や○○先生、研修医の○○先生方の意見をお聞きすることで学習の機会を得ることができました。実際の患者さんを目にすることで曖昧だった医学用語の定義を再確認したり、病態の理解を深めることができました。
・救急
週に一回程救急車受け入れに立ち会うことがありました。クリティカルな症例はありませんでしたが、患者さんの様子や言動から鑑別診断を挙げ、身体所見を取り、検査を組み、といった流れを理解することができました。救急車で運ばれてきた理由以上に日常生活に健康上の問題を抱えている患者さんが何人もいらっしゃって、その場の介入以上のことが必要なことがあると知りました。
・地域医療
○○先生による地域実習に参加させていただきました。地域医療に携わるには病院での十分な経験や疾患についての勉強が必要だと考えていますが、○○先生はそうではなくて、現場に出て患者さんに教えてもらうんだ、という言葉が印象的でした。ベテランの看護師さんもお話をしてくださったり、私が気づかなかったことを指摘してくださったりして、病院ではなく患者さんの自宅で医療を行う際の所作を少しだけ学ぶことが出来ました。
実習環境についての感想
・飲み会
1か月の間に何度もお酒の席へ誘って頂き、先生方やスタッフの方々に親しみを持ち実習を円滑に進めることができたと思います。最終週には垂水で一番美味しいと噂のお店で食事でき幸せでした。
・聖路加の先生と鹿大の先生
聖路加国際病院から地域実習にいらっしゃっている研修医2年目の先生4名と鹿児島大学病院からいらっしゃっている○○先生に大変お世話になりました。日中から夜に至るまで、楽しい時間を過ごすことができたのは研修医の先生方のおかげでした。医学についても学ぶところは大きく、学習方法を見直すきっかけになりました。また医療に向かう姿勢はエネルギッシュで、来年からの初期研修ではこうありたいというロールモデルになりました。
・宿舎
C棟の208号室だったと記憶していますが、とても広く冷蔵庫も洗濯機もあり困ることなく生活ができました。病院の敷地内のため研修をするには最高の立地だと思います。近くにスーパーやコンビニがあり、少し歩けば銀行やご飯どころもあり良かったです。
・食堂
6時から20時まで利用でき、味付けも薄めで好みでした。いつもインスタントな食事でしたが、この1か月は健康的な食事を摂ることができました。
6)実習の感想
1か月の実習の間で、心電図やエコーの勉強、外来、回診、救急、訪問診療など幅広い経験をさせていただきました。特に心電図に関しては、院長先生のレクチャーや心電図のDVD、さらに研修医の先生方からの指導もあり、苦手であった心電図がとても面白いものに変わりました。本質を理解するのにはまだまだ勉強が必要だとは思いますが、国家試験レベルで必要な知識がこの実習で身に付いたのではないかと思っています。エコーに関しても、臨床検査技師の方々に手取り足取り教えていただきながら、たくさん経験させていただきました。初めは左右の向きや今何が映っているのかなどといった初歩的なことさえわからず、冷や汗をかいていましたが、実習の終盤には解剖をイメージしながら基本的な断面をなんとか描出できるようになりました。他にも挙げればきりがないのですが、どれも大学での実習ではなかなかできない貴重な経験をさせていただき、垂水中央病院で実習ができて良かったなと思っています。食堂のご飯も美味しく飲み会も楽しく、垂水のことも少し詳しくなり、非常に充実した1か月となりました。 最後に、レクチャーや勉強会、地域実習など、 お忙しい中にも関わらず時間を作ってくださった院長先生をはじめ、各科の先生方、コメディカルの方々、事務の濵本さん、聖路加国際病院の研修医の先生方、そして鹿児島大学病院の研修医の○○先生、お世話になりました。本当にありがとうございました。